宮沢賢治の絵本
独特の世界観で人気の宮沢賢治作品☆
子どもたちには新鮮な感動を、
大人には一味違う楽しさを、
読みごたえのある物語絵本です。
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2人の紳士が山の中でたどり着いたのは一軒の西洋料理店、「山猫軒」。 お腹をすかせていた男たちはどんな料理が出てくるのか楽しみにしながら、扉に書かれた注文を受けていくのです。一体、扉の向こうには何があるのか!?ページをめくる度に現れる注文の数々に 興味をひかれずにはいられません!おなじみのこの名作にスズキコージによる不思議な雰囲気の絵が…続きはこちら >>>
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「堅雪かんこ、しみ雪しんこ」雪がすっかり凍った夜、四郎とかん子が小さな雪沓をはいて、歌いながら歩いていくと、森の中から子狐の紺三郎が出てきて、歌に入ってきます。二人は、紺三郎と友達になり、狐小学校の幻燈会に招待されました。月のきれいな晩、森の木の枝に白い敷布がかけられ、いよいよ幻燈会が始まります・・・。色彩を多く使わない黒と白の幻想的な世…続きはこちら >>>
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春の訪れを告げる雪嵐の日の激しくも美しいできごと。そのとき雪童子がぷいっとなげつけたヤドリギは、生命のシンボル。雪嵐の中、死にかける子供の生命はまさに、その雪によって守られた。冬の中には春がひそみ、死の中には生命が宿る。子供は雪の中で、目覚めと再生の時を待つ。大いなる自然へのおそれと感謝を込めた宮沢賢治の傑作!春への予感をふくんで冬の終わ…続きはこちら >>>
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ある土曜日の夕方、一郎の元に届いたおかしな葉書。果たして一番偉いどんぐりは誰なのか?山猫裁判長に頼まれて一郎が思いついた判決とは?ユーモアに包まれた、メッセージの深さに思わずしんとする・・・。宮沢賢治の生前にただ一冊出版された童話集「注文の多い料理店」の冒頭を飾った傑作を、「小学館絵画賞」をはじめとする数々の賞を受賞している田島征三が、自…続きはこちら >>>
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「クラムボンがわらったよ」「クラムボンはかぷかぷわらったよ」 二匹のカニの子どもがかわす会話の不思議な響き・・・ 教科書にも載っている、宮沢賢治童話を代表する、珠玉の短編です。 【著者プロフィール】 川上 和生 1959年北海道生まれ。北海道デザイナー学院卒業。デザイン会社勤務を経て独立。雑誌、本の装丁、広告などで活躍…続きはこちら >>>
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「熊、おれはてめえを憎くて殺したのではねえんだぞ。てめえも熊に生まれたが因果ならおれもこんな商売が因果だ。やい。この次には熊なんぞに生まれんなよ。」自然と人とがむきだしに生命をやりとりする場所で、やるせない淋しさのなか、神聖なるものが、静かによりそい、結びあう・・・・・・。「あらしのよるに」のあべ弘士が賢治と真剣対峙して描いた渾身の絵本。…続きはこちら >>>
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「オツベルときたら大したもんだ。稲扱器械の六台も据えつけて、のんのんのんのんのんと、・・・」ある日、地主のオツベルのところに大きな白い象がやってきて、オツベルは象をうまく騙して思うがままに過労をさせる。初めは労働を楽しんでいた白象だが、徐々に食べ物を減らされて弱っていく。白象は月の助言で仲間たちに手紙を書き、それを読んだ仲間の象たちはオツ…続きはこちら >>>
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いちょうの実はみんな一度に目をさましました。そしてドキッとしたのです。今日こそはたしかに旅立ちの日でした。親子の情愛と世間へ出て行く子どもたちの心理をすごく自然に、やさしく描いています。あたたかさが伝わる作品です☆「自分と同じ名前なのでずっと意識していました。」というユニット”100%ORANGE”として活躍中の及川賢治の持ち味を余すとこ…続きはこちら >>>
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「ここへ畑を起こしてもいいかあ。」「いいぞお。」森が一斉にこたえました。人が自然の声にちゃんと耳をすまし、礼儀をつくしていた時代。人と自然との仲は、豊かで温かくユーモアに満ちたものだった・・・。現代こそ見つめ直すべき、賢治が提示した人と自然との関係を片山健が力強い油絵で温かく描ききった渾身作。 【著者プロフィール】 片山 健 19…続きはこちら >>>
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「もうよだかは落ちているのか、のぼっているのか、さかさになっているのか、上を向いているのかもわかりませんでした。・・・」 泣きながら、のろしのように空へと突き進むよだか。切り裂くような哀しみと祈りは、青い星となって、いまも静かに燃えている・・・よだかの熱い哀しみと命のきらめきを、ささめやゆきが静説なクレパスのラインで描く、珠玉の1冊。…続きはこちら >>>
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「まどっておくれ まどっておくれ」いつだって、そいつがいうのはそればかり。わるいことやいやなことは、ぜんぶだれかのせいにする。どんなにしんせつにされたって、ありがたいなんておもわない。そう、それがそいつさ---ツェねずみ。そんなツェねずみが、さいごに、どんなめにあったかって?それはね・・・・・・。宮沢賢治の独創的な物語を、よりユーモラスに…続きはこちら >>>
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ドッテテドッテテ、ドッテテド ドッテテドッテテ、ドッテテド でんしんばしらが歩きだす。黄色い顔の電気総長がやってくる。恭一が遭遇した奇妙きてれつ不思議な夜---。宮沢賢治の生前に唯一出版された童話集「注文の多い料理店」に収録の、「鉄道線路で虹や月光からもらってきた」珠玉の一篇を、竹内通雅が力強く描く絵本。 【著者プロフィール】 竹…続きはこちら >>>
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山男は仰向けになって、碧いあおい空をながめました。その澄み切った碧いそらをふわふわうるんだ雲が、あてもなく東の方へ飛んで行きました。そのときに山男は、なんだかむやみに足とあたまが軽くなって、逆さまに空気のなかにうかぶような、へんな気もちになりました。さて、そのあと、山男にどんなことがおこったか。それはそれは、なんとも奇妙で摩訶不思議なでき…続きはこちら >>>
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「ベゴ」という名前は、稜のある石どもがつけた名前だ。石どもは、退屈な日には、みんなでベゴ石を、からかって遊んでいた。石どもばかりではない。くうんくうんと飛んできた蚊までもが、「どうも、この野原には、むだなものが沢山あっていかんな。たとえば、このベゴ石のようなものだ。ベゴ石のごときは、何のやくにもたたない。」 と馬鹿にするのだ。ところが、…続きはこちら >>>
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一本の樺の木など、自分にどれほどの価値があるものかと、土神は繰り返し自分で自分に教えた。それでもどうしても悲しくて仕方なかったのだ。ことに、ちょっとでもあの狐のことを思い出したら、まるで体が灼けるくらい辛かったのだ。 星の話、ハイネの詩集、美学の話……。宮沢賢治自身の興味・知識の片鱗を感じさせるモチーフが、ロマンチックに散りばめられた中に…続きはこちら >>>
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「どうも実に立派だね。だんだんペネタ形いなるね。」「うん。うすい金色だね。永遠の生命を思わせね。」−などと話しながら、なかよく雲見をしていた三匹の蛙たちが、その後、人間界で流行るというゴム靴をめぐって、どんなことになったか・・・・・・。 どこまでもみずみずしく、そして、どこかおかし味が醸し出される宮沢賢治の蛙たちの話を、松成真理子…続きはこちら >>>
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このおはなしは、氷がひとでや海月やさまざまのお菓子の形をしている位寒い北の方から飛ばされてやって来たのです。12月26日の夜8時ベーリング行の列車に乗ってイーハトヴを発った人たちが、どんな眼にあったか、きっとどなたも知りたいでしょう。これはそのおはなしです・・・・・・。 厳しく冷たい冬の自然と、そこで生きる動物たちが傲慢な人間たち…続きはこちら >>>
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赤い手長の蜘蛛と、銀いろのなめくじと、顔を洗ったことのない狸が、洞熊学校で習ったことは? そのあげくに、三人がたどった道は? 競争とだまし合いに明け暮れるおろかな者たちのそばで、碧い眼の蜂たちは、せっせと実直に蜜を集めていた・・・。
三人が、それぞれのやり方で、それなりに必至で、各々みんな一番にな…続きはこちら >>>
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「おいゴーシュ君。君には困るんだがなあ。 表情というものがまるで、できてない。 怒るも喜ぶも感情というものがさっぱり出ないんだ。」 ―楽長に怒鳴られ、深夜まで懸命に練習するゴーシュのもとに、その日から毎夜次々に、動物たちがやってきた・・・。
見えない誰かが、必ず見守ってくれている・・・。…続きはこちら >>>
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賢治童話を代表する作品。
そしてその絵画化に 50年の時をかけて挑み続けた金井一郎。 その幻想的な独自の画法は、
見る者を銀河へと誘い込む不思議な力を持っている。 まさに決定版!ともいえる傑作が誕生した。
独特の世界観で人気の宮沢賢治の作品。…続きはこちら >>>
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読む者の心の中に、 いい知れぬ愛しさと切なさを残す珠玉の作品を、 スロバキアに暮す画家、 降矢ななが渾身の思いをこめて描き出した。
あたかも一本の映画をみたかのような 深々とした思いに胸をつかまれる作品。
独特の世界観で人気の宮沢賢治の作品。 こ…続きはこちら >>>
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虔十が、ある日杉の苗を植え始めました。馬鹿にする村人たち。木を切れと迫る男。でも虔十は決してあきらめなかったのです。虔十の死後も残った林は、誰が本当に立派だったかを証明するかのように美しく育っていました…。
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第四書記のかま猫は、ほかの三人の書記からひどくいじめられていました。一生懸命にやればやるほど、いじめられるのです。そこへ現れた大きな獅子が言い放つ言葉とは!? 植垣歩子が時代を超えた問題を痛烈に描き出した傑作!
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「ああ つまらない つまらない。 いちど女王にしてくれたら、 あたし、死んでもいいんだけど」 ――美しさにあこがれるひなげしたちと そのおろかな願いにつけこむ悪魔。 彼女たちをまもろうとする若いひのきが、 うわべの美しさではない意味と大切さを教える。
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「いいか。この団体はカイロ団ということに しよう。あしたからみんな、おれの命令に したがうんだぞ」 ――まんまとだまされた正直者のアマガエル たちは、その日から強欲な団長にこきつかわ れることに。ところがそこへ突然、 王様の素晴らしい命令が鳴り響いた!
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ところが豚の幸福も、あんまり永くはつづかなかった。 ・・・・・・これ灰色の気分である。 灰色にしてややつめたく、透明なるところの気分である。 さればまことに豚の心もちをわかるには、豚になって見るより致し方ない。
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