おかしのくにのプリンちゃん。
モンブランばあばのおうちの前で、ちいさなタネをひろいます。
何がはえてくるのかな?
プリンちゃんは植木鉢にうえて、毎日お世話しながら想像をめぐらせます。
ポップコーンのおはな?(うんうん、いいねえ。それははなやか。)
フルーツドロップの実がなるんじゃない?(うわあ、素敵すぎてクラクラしちゃう。)
それともチョコレートの木?(ゴクリ)
ばあばはニコニコうなずきながら、プリンちゃんを見ています。
さあ、いよいよ芽が出て、葉っぱが増えて、出てきたのは・・・?
愛しいプリンちゃんと、優しいモンブランばあばの二人の関係がとっても心にしみるこの絵本は「プリンちゃん」シリーズ第3弾。女の子による女の子のための絵本として誕生したのですが、1作目、2作目と、どんどんパワーアップしているからたまりません。心をつかまれてしまうポイントがたくさんあるのです。なにしろ、画面の隅々まで登場するものがすべて「可愛くて」「美味しそうで」「キラキラしている」んですから!!それに、モンブランばあばのこのキュートさは想定外ですよね。
でも1番最高の笑顔は最後の場面。
プリンちゃん、よかったね。
前作『プリンちゃんとおかあさん』を読み返すと、ちょっと感慨深いポイントもあったりして。結局シリーズ3作合わせて読むことになってしまいますよ。その方が絶対楽しいのです。
もちろん、「プリンちゃんのうた 三番」の歌詞と楽譜も付いています!
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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