植木鉢の影をみてごらん。
何やら茶色のウロコで覆われた生命体が身を潜めているようだ。
ココに報告する!緊急事態!緊急事態!
わが家の庭には、たくさんの怪獣たちが住んでいることが判明した!
早速、庭の徹底調査を開始して、怪獣たちの生態を観察してみるのだ。
では、早速、「にわかいじゅう」の調査報告の一部を紹介しよう。
file number 001
【和名】ニホンカナヘビ
【学名】Takydromus tachydromoides
見つけた場所:朝陽のあたるコンクリートの上
あらわれる時期:4月〜11月
大きさ:200mmくらい
見つけ難易度:かんたん
備考:すばしっこいので、つかまえるのはむずかしい。
チャンスは朝。まだ体が温まりきっていなくて動きがにぶい。
大きな真っ赤な口を開いて威嚇する凶暴なルックス!怪獣にしか見えないほど接近したその大迫力の写真。よく見てみれば、実は私たちが外でよく見かける20cmほどの小さな茶色のとかげなのです。ユニークな視点で身近な小動物や虫を「にわかいじゅう」と称してファイリングしたのは、写真家の松橋利光さん。松橋さんの手にかかれば、うわ〜っ!どんな小さな蟻んこだってダンゴムシだってものすごい強そうな怪獣に見えてしまうのだからびっくり。身近な庭があっという間に「怪獣たちの住むファンタジーワールド」に変身!虫目になって観察すればするほどその虫たちのハッと驚く斬新なデザイン、計算された精巧なボディの構造や機能美に驚かされるのです。そして・・・もしかしてあの怪獣たちやあのヒーローと似てる・・・?なんて発見もあるかもしれませんよ。
さあ、この絵本を片手に庭や近所の公園で実際に「かいじゅう」さがしをしてみよう。
そして、自分だけの「かいじゅう」を見つけたら、巻末に書き込むことができる「かいじゅうファイル」のシートを作ってみようね。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
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