「ほー ほほほー」
屋根の上で叫んでいるのは・・・だれ?
あれ、ぼくのおばあちゃん。
いつも黒い服を着て、ニンニクやおひさまがきらいで、あかーい飲み物が大好物。そしてチャームポイントは、光るとがった歯。
そう、ぼくのおばあちゃんは、血を吸うドラキュラなんだ。すごいでしょ!!
と、言いたいところだけど。
ちかごろおばあちゃん、なんだかへん。すっかり元気がなくなって、血をすわないでドラキュラジュースばかり飲んでいるんだ。病気かな?ぼく、心配なんだ。
その夜、ぼくがベッドに入ったら、地下で変な音がした。なんだろう?
恐る恐る一人で様子を見にいくと、そこにいたのは指名手配の3人組だった。
慌てて逃げようとしてつかまった。ぼく、大ピンチ!!
「たすけて〜 おば〜ちゃーん!」
さてさて、おばあちゃんはぼくを助けに来てくれるのでしょうか?
おばあちゃんの元気がなかったのはどうしてだったのでしょうか?
顔の周りにスカーフ巻いて、痛そうに手を添えているおばあちゃんの姿。
経験したことのある子なら、すぐわかるよね。おばあちゃんの立派な大事な歯は・・・。
こんなに強くて怖いドラキュラだって大泣きさせちゃう「むしば」。
どんなに痛いのか、その顔を見れば一目瞭然。歯みがき、絶対しなくちゃね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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ぼくのおばあちゃんは、いつも黒い服ばっかり着ていて、ニンニクやおひさまがきらい。すきなのものは、ドラキュラジュース。そしてチャームポイントは、とがった歯。そう、ぼくのおばあちゃんは、ドラキュラなんだ!
でも、最近のおばあちゃん、なんだか元気がないみたい。血をすわなくなって、ドラキュラジュースばかり飲んでいるんだ。病気かな? ぼく心配なんだ。
夜、ぼくがベッドに入ったら、地下で音がした。ようすを見にいこうと細い階段をおりて暗いろうかをあるいていくと、一番奥の部屋からぼんやりとあかりがもれていた。だれかいると思ったら、指名手配の三人組だった。はやくおばあちゃんに知らせなきゃと戻ろうとしたら、ぼくが三人組につかまってしまった。すぐにおばあちゃんが助けにきてくれたんだけど、歯が痛いって言い出した。なんとおばあちゃんの歯は、虫歯だらけだったんだ!
ユーモアいっぱいのお話で、歯磨きの大切さも伝えます。
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