カババスは、バス。バスだけど、ようちえんなのです。
カバ園長が運転して、毎日あちこちに出かけます。
「エンジン よし! ブレーキ よし!」
今日も朝からカバ園長は大はりきり、とんでも山のてっぺんまで、遠足に出かけます。
ところが、行く道の途中、急に辺りが暗くなって・・・
「どきどきもりへ ようこそ!」
突然バスの目の前にあらわれたのは、首がにゅーっと伸びたろくろくび。
「きゃあ、おばけ〜!にげろ〜!」
子どもたちもカバ園長も大あわて。すると、今度はかさおばけが、とおせんぼ。
さらにひとつ目こぞうや、のっぺらぼうまであらわれて。
子どもたちはもう大騒ぎ、ふるえたり、泣きだしたり。
「こら!こどもたちをこわがらせて、だめじゃないか!」
カバ園長が大きな声を出すと、おばけたちもしゅん。
よーく見ると、どうやらおばけたちも、まだ子どものようなのです。
そこで、カバ園長が思いついたのは?
さあ、ここからは楽しい遠足の再開です!
ただの遠足じゃないですよ。なにしろ、おばけたちも一緒です。
バスがヘリコプターになっちゃったり、のっぺらぼうの顔にお絵かきしたり。
一緒にお弁当も食べますよ。
最初はひやりとしたけれど、読んでみればとっても楽しいポップなおばけ絵本。
子どものおばけって、どうやらとっても可愛いようです。それに、バスのようちえんっていうのも興味津々。何だかうらやましくなってきちゃいましたね。
小さな子どもたちから楽しめる、気持ちを明るくしてくれるお話です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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