・おばさんの家の壁にかかっていた古びた少女の絵を見たとき、エリザベスはおどろいた。あまりにも、自分とそっくりな目鼻立ちだったから。絵の中の少女、それは、18世紀のアメリカ独立戦争時代に生きた、エリザベスの祖先だった。
・本書は、亡くなった母親の妹にあずけられた少女エリザベスの物語と、18世紀の開拓民の娘ズィーの物語が並行して進みます。読者は、このふたつの物語と、ふたりの少女がどこでどう結びつくのか……と思いながら読み進むでしょう。と、いつの間にか、舞台は独立戦争の真っ只中に置かれてしまう。そして感動の結末が……。
・この本の原題、「StoryTeller」は、主人公の少女エリザベスを指したものですが、作者のパトリシア・ライリー・ギフにぴったりだと思います。
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