“おいしいものをさがしにいこう”
無人島に住む四ひきのねこ、パクパク、モグモグ、パリパリ、ポリポリは、いつもはらぺこ。なぜなら、島では、1年に2つか3つだけ実がなる木が1本あるだけで、魚もめったにつれず、食べるものがほとんどないのです。そこで四ひきは、おいしいものをさがしに旅に出ることにしました。自分たちで船をつくり、海へ!いざ出発です。
最初に出会ったのはビーグル号、なんだかお行儀が良さそうな犬たちが乗っていますよ。けれど笑顔で話しかけたのに、ひょんなことから海賊船だと間違われてこわがられてしまい…。さらにその噂はあっという間に海じゅうに広がってしまったから、出会ったどの船にも逃げられてしまってますますおなかはペコペコに。そんな時、手に入ったのは「たからの地図」。はたして宝ものは見つかるのでしょうか?そしておいしいものをたくさん食べることはできるのでしょうか?
ちょっと強引だけれど頼もしいパクパクとのんびりやのモグモグ、もの知りのパリパリ、体は小さいけれど行動派のポリポリは、いつも仲良し。食べものが手に入ったらちゃんと仲良く分けるところがとってもいいんです。さらに他の動物たちにもおすそわけしてあげるところがとってもステキ。おなかをグーグー言わせながら、食べもののためなら…と一生懸命な四ひきをつい応援したくなってしまいます。
こちらは、絵本から読み物への橋渡しにおすすめの「おはなしみーつけた」シリーズ。小学校低学年の子どもたちが自分で読むはじめての読み物としてぴったりです。お話のラストにはとっても美しい星空の景色が広がっているので、最後までお楽しみ下さいね。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)
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