子どもたちが大好きなキャラクター、トムとジェリー。そんな二人が活躍するお話を楽しみながら、色々なことが学べる知育絵本シリーズ、第6巻です。
今回ふたりが教えてくれるテーマは「本当に大切なもの」。
お話は、トムにいじわるをされているジェリーが、友だちのマッスルに応援を頼むところから始まります。
マッスルって知っていますか? マッスルはねこより強い(!?)ねずみなのです。街を歩けば、ねこがよけて道ができるくらい。
そんなマッスルが困っているジェリーを助けにきました。友だちですからね。マッスルは、あっという間にトムをこてんぱんにやっつけてしまいます。
今度はトムが仲間を呼びます。でも、マッスルはやっぱりあっという間にこてんぱんにしてしまいます。あまりの強さに、ジェリーはすっかりマッスルに憧れてしまいます。
一方、トムはというと・・・。
「こんどこそ、ぜったいにマッスルにかってやる!」
その一心で何やら体を鍛える努力をしているようです。
さて、成果は出たのでしょうか。
トムとマッスルの勝負、トムとジェリーのたたかい、その先に見えてきたのは?
このお話の中では、マッスルが最初に起こした行動「友だちをたすけること」をはじめ、子どもたちにとって、とても大切なことがたくさん登場します。マッスルやジェリーだけじゃなく、トムだって大切なことを行っているんですよ。いじわるをしているだけじゃないんですね。
いつだって騒がしいトムとジェリー、そんなふたりだけどたくさんのことを教えてくれますよ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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