ふしぎな世界の住人、うさぎのさとうくん。
さとうくんの日常には、いつもたくさんのふしぎがつまっています。
お茶の時間を大切にしているさとうくん。
なによりもそのゆったりと流れる甘い時間を誰よりも楽しんでいます。
ある日のさとうくんは、ひこうき雲がつくる空の白い切り取り線から
凧にフォークをつけて、空の一部をサクッとうまいこと切り取って地面に置き
その切り取った空の中で読書を楽しみました。
ある日のさとうくんは、不思議な透明のスプーンで集めた星を溶かし
光り輝く水の中で涼しい夜をすごしました。
ある日のさとうくんは、葉っぱの船で紅茶の海へでかけ
沈みかけた夕日をスプーンでくずし
流れ出した夕日をすくって焼いて夜食にして食べてみました。
さとうくんの1日はいつもこんなに素敵な感じなのです。
絵本の中には、「のいちご」「あおぞら」「なつのスプーン」「こうちゃのうみ」「トンネル」「ほしとゆき」「もうふ」と7つのファンタジー溢れる短いお話が収録されています。
美味しいとびきりの紅茶とケーキを用意して、うさぎのさとうくんの世界を味わってみませんか。
気づくとそこには森が広がり、星が輝き、月がでていることでしょう。
ほっと一息してもらいたいあの人に、夢のような世界が大好きなあの子に贈りたくなる1冊です。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
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うさぎのさとうくんとお散歩しましょう
さとうはねるくんは、ある日うさぎになりました。それからずっと、うさぎとして暮らしています。好きなものは星と海とおいしいもの。
お茶も大好きです。さとうくんがお茶をいれると、お茶は風がびゅうびゅう吹き抜ける森になったり、満天の星の夜空になったりするのです。
今日は紅茶を入れました。葉っぱを浮かべながらゆらゆらかきまわしていると、葉っぱは小舟に、紅茶は広い海になりました。さとうくんは小舟に乗って、紅茶の海へと漕ぎ出します…。
また、ある日は青空をぱこんと切り取ってそのなかで一日すごします。夜になると星がまたたくんですよ。
それから、透き通った小さなスプーンで滝のある大きなプールを作ってみたり、野いちごのお部屋に入っておなかいっぱい野いちごを食べたり…。
こんなにすてきな毎日をすごしているので、さとうくんはいつものんびりとご機嫌なんです。
あなたも一緒にさとうくんとお散歩にいってみませんか。
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