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あなたは、しらんぷりをしたことがありますか。しらんぷりをされたことがありますか・・・。いじめ問題を真正面から描いた長編絵本。
いじめは、いじめるがわと、いじめられるがわ
その2通りの立場だけで成り立っているのではないということに
あらためて気づかされました。
いじめに気づいていても巻き込まれたくない、怖いという思いから「しらんぷり」にまわってしまう大多数。
弱い立場の人がまた、弱い立場にいる人を襲う、その連鎖。
本の中では、子どもたちを取り巻く先生、親のほうにも
「私には関係ない」・・・しらんぷりしたいという心の弱さをはっきりと感じます。
今、私は親としてこの本を読み、手に取りました。
だから、親として大人として出来ることは何だろうと考えています。
いじめ問題が起こったとき、いじめるがわ、いじめられるがわの立場でなくとも「あなたは巻き込まれなくてよかったね。」とそれですましてはいてないこと、知らんぷりにまわっていたわが子の心の辛さを理解し支えたい。連鎖を断ち切りたい。そう思いました。
息子は「きっかけはただのくしゃみだった」ことに深い悲しみを覚えたようです。
いじめられる方も悪いと言い放った女の子、
いじめていた子が実はいじめられていたという事実
どれも、衝撃的で悲しくて
この悲しい負の連鎖を断ち切るのはいったい誰なのか、
何なのか
ラストの主人公とった行動がすべてです。
本当の勇気、かっこよく決めることの出来ない
でも精一杯の勇気に涙が止まりませんでした。
おわり。(でも、それがぼくにとってのはじまり・・・・。)
子どもたちだけでなく大人の反省の書として一読をおすすめします。 (ハッピーカオリンママさん 30代・ママ 男の子9歳、女の子7歳、女の子5歳)
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