子どもの頃、夜空を見上げて星を眺めているとき、広い宇宙の話を聞いている時、その果てしない大きさにクラクラした経験ありますよね。自分が今いる地球は、宇宙の中の小さな星の一つに過ぎないんだ、なんてこと考えもしなかったから。だけど、地球って奇跡みたいな星なのかも・・・。
おとうさんとおかあさんと一緒にキャンプに来ていたぼく。
夜明け前に起こされて、まだ暗い空をみながら色々な話をする。
「オリオン座なら知ってる!」
「星座って全部で88個あるらしいよ」
「おつきさまも星なんだよ」「ちきゅうもね」
「たいようも?」
仲良し家族の三人の頭の上には、無数の星や美しく大きな月が輝きます。
そうして話しているうちに、話は星から地球へ、地球から宇宙へ、大きく広がっていきます。
「うちゅうってどれだけひろいの?」
「ちきゅうみたいな ほしが ほかにあっても ふしぎじゃないね。」
「ぼくたち うちゅうじんなんだ!」
中川ひろたかさんとはたこうしろうさん、夢のコンビで描く宇宙の絵本。
中川さんは、自分たちが地球で生まれた不思議を感じながら。
はたさんは、たくさんの星の中でも地球の美しさを一番に実感しながら。
そうやって生まれたこの作品を読んだ子どもたちは、どんな夢を広げていくのでしょう。
いつか違う星に降り立つことがあるかもしれない!宇宙人に出会うことがあるかもしれない!
想像するだけでもワクワクしちゃいますね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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