宇宙の
天の川銀河の中の
星ぼしの中にある
「太陽」から三番目の惑星「地球」。
その惑星の大きな街「アメリカ、ニューヨーク州ブルックリン」の
小さなアパートにカール少年は住んでいました。
好奇心旺盛のカール少年は、1939年のニューヨーク万国博覧会に大変衝撃をうけます。
ロボットやタイムカプセルなど見たこともない刺激的な未来の世界。
少年は空に輝く星、宇宙の生命に興味を持ちはじめ、たくさんの星の本やSF小説を読み漁りました。
そして調べれば調べるほど、知れば知るほどますます宇宙の神秘に夢中になっていきました。
「よその星には、なにがあるのかな。いってみたいな。」
それから・・・。
表紙のキラキラと輝いた瞳で星を眺める少年。
多くの宇宙飛行士や宇宙を研究する人、宇宙を愛する人たちに
多大なる影響と希望を与えたその人、宇宙物理学者「カール・セーガン」博士。
この絵本は、博士の子ども時代から宇宙のことを研究する学者になり
博士と研究仲間が探査機ボイジャー号を送るまでを描いた伝記絵本です。
その翻訳を担当されているのが、なんと宇宙飛行士の山崎直子さん。
この絵本の作者ステファニー・ロス・シソンさん、山崎直子さんのお二人は、偶然にも子ども時代に見た1980年代のテレビ番組「コスモス:カール・セーガン博士の宇宙旅行」の大ファンだったそうです。
絵本の冒頭の博士の言葉が頭に残ります。
「想像のつばさは、ときとして、わたしたちを
実際には存在しないような世界へとつれていくが、
想像のつばさをひろげなければ、
あたらしい扉はひらかれない。」
宇宙が大好きなあの子に、未来の宇宙飛行士たちに贈りたい一冊です。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
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