もも子さんは山村の小さな駅の女性駅長さんとして、村の人たちの日々の営みを見守ってきました。ご主人がなくなって10年がたったその日、大雪に見舞われた駅舎に、とてもすてきな贈り物がとどけられました。
雪国の駅長さん一人の駅の物語です。
ご主人を雪崩で失った奥さんが一人で切り盛りする過疎村の駅。
冬の雪国の過酷さと、過疎化進む中で残された濃人社会の問題が、人情味ある温かみある物語にまとまっています。
物語として読んでしまうとあっけないのですが、人と人との絆、若者たちに取り残された村の厳しい現実が、みごとに結実していると思いました。
子供向けの物語ですが、この中にはいろいろな問題提起があると思います。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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