自然とともに生きることの大切さ、立ち止まることで見えることもあるという事を、小さな子どもたちにそっと教えてくれる「くろねこ・ふうた」シリーズ。1作目ではさかなつり、2作目ではヨットでかぜまかせ、ふうたくんの日常は、のんびり、ゆったり、でもとっても楽しそう。
そんなふうたくん、自転車も大好きなのです。
「ころころ ころころ おかいもの」
ふうたくんが、自転車にのって出かけると、こいぬくんに出会います。
「いっしょに いこう」「わん」
今度は知らない花を見つけてじっくり観察です。
そのうち、雲を眺めながら地面にころん。
うとうと夢心地の中、空に向かって自転車でころころ・・・
あれあれ、眠ってしまったの?
こんな感じでふうたくん、おかいものにたどりつくのかな?
それでもいいのです。
ふうたくんは、道草をしながらたくさんの小さな発見をしているのですから。
さあ、また出発です。
「ピー」「やあ ことりちゃん、なにしてるの?」
(また発見しちゃったみたい・・・!?)
作者は自然派アーティスト村上康成さん。本書は、1987年に文化出版局より発売されていた『ふうた みちくさ』を底本に復刊されたものです。親子で一緒に、心地よい風を感じながら楽しんでくださいね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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絵本作家をはじめイラストレーション、エッセイ、翻訳家としても活躍する
マルチ自然派アーティスト 村上康成が小さなお子様に贈る「ほのぼの絵本」全4巻!
くろねこ「ふうた」と動物たちのふれあいを描いた、やさしい絵本です。
自然とともに生きることの大切さ、「立ち止まることで、見えるものもあるんだよ」と教えてくれる名作絵本。
ゆったりした言葉のリズムと温かな色彩の絵で、「頑張らない、急がない、ありのままの君でいい」とお子様に語りかける、心なごむシリーズです。
第3弾は『ふうた みちくさ』。自転車でお買い物にでかけた「ふうたくん」は、途中で出会った「こいぬくん」と道連れに。
ゆっくりと進む道のりには、新しい発見がたくさん!
急いでいたら、きっと気づかない小さな発見。「こいぬくん」の次に、「ふうたくん」の道連れになってくれるのは、だれでしょう?
急がないことの大切さを伝えてくれる一冊です。
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