今日は、りゅうたろうくんが待ちに待った小学校の入学式。
期待に胸をふくらませながら、小学校の門をくぐります。
「いちねんせいに なったから…… ともだち ひゃくにん できるかな。
でも、どう すれば、ともだち ひゃくにん できるかなあ。」
そうだね。どうしたら、ひゃくにんも友だちが出来るんだろう。
りゅうたろうくんは考えます。
入学式で返事をするときに、大きな声で自己紹介をしたらどうだろう?
好きな食べ物には、食べられるようになったばかりのピーマンも追加しよう。
おしっこだって、ひとりでいけるぞ。
ちょっと英語を使ったりなんかしてもいいね。
キラキラ光っているりゅうたろうくんは、すっかりみんなの人気者!
これなら、あっという間にともだちひゃくにんできるかも。
……なあんて、想像はどんどんふくらんでいきます。
でも、1年生の先生がものすごく厳しかったら、どうしよう。
せっかくいい考えが浮かんでも、先生に「ダメ」って言われたらどうしよう。
心配まで、むくむくとふくらんできちゃったりゅうたろうくんだけど……?
小学1年生、一番最初の日。
りゅうたろうくんのワクワクと胸のドキドキが伝わってきます。
さて、ともだちは何人できたのかな?
長い一日が終わった後の顔は、とってもいきいきしているようですよ。
これから、一年。楽しみだね、りゅうたろうくん。
小学1年生の行事と生活、心の成長を描く「いちねんせいの1年間」シリーズ第1弾です。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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