1919年、ロシア兵の迫害をのがれアメリカを目指すユダヤ人の一家。12歳の末娘リフカは途中かかった病いのため一人ヨーロッパに足止めされる……。アメリカ入国までの困難と不安や夢を、故郷に残った大好きな従姉に宛てた手紙で綴る。2012年フェニックス賞受賞作。
●編集者コメント 「ビリー・ジョーの大地」でニューベリー賞を受賞したカレン・ヘスの、自らの原点を描く物語。詩人・伊藤比呂美が12歳の魂になりきって日本語に。
ロシア・ウクライナから迫害を乗り越えてアメリカに移住しようとしたユダヤ人家族。
幾重もの困難が立ち向かって来ます。
解りやすく凝縮された文章の中に、語られていない苦難の大きさを想像させるものが散りばめられています。
きっと手紙の形式をとっているからですね。
主人公リフカは、家族から離されベルギーに残されました。
家族との再会までのドラマもスリリングです。
イリヤをはじめ、多くの登場人物がくっきりと描かれていて、感動をより深いものにしていました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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