あるあめの日、女の子がひとりでおるすばんをしていると、「トントントン!」とドアをたたく音がしました。アリの家族、ハリネズミ、ネコやクマなど、つぎつぎとあまやどりにやってきました。しかし、あめはちっともやみません。ますますはげしくふってきました。ついに、へやのなかにあまみずがおしよせてきました。みずはどんどんあがってきて、みんなでやねうらべやへあがると......
激しい雨が降ってきた時に、イマジネーションがどんどん膨らんでいくようなお話です。
これでは台風、水害、と大災害の怖さを感じてしまいそうですが、あくまで想像の世界だから良いのです。
外の豪雨を部屋から眺めながら、これ以上ひどくなったらどうなるだろうと考えられるゆとりの中に、この絵本の世界はあると思います。
いろんなものが流されてきて、家は屋根裏部屋まで水につかってしまって、海とつながったらクジラが泳いできて…。
クジラの背中に乗って行くと…。
最後はきれいな虹!!!
すべてがもとに戻るから、これでいいのですね。
虹にホッとした私でした。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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