ニューヨークのサリバン通りの気持ちの良い午後のこと。 たのしげな音楽を鳴らしながら、ちいさなメリーゴーランドが馬にひかれてやってきました。子どももおとなもみな、通りへ駆け出しました…。
『3びきのやぎのがらがらどん』でよく知られるアメリカの絵本作家マーシャ・ブラウンの処女作品を新訳でお届けします。
作者自身が眼にした、移動式メリーゴーランドと子どもたちの様子、太平洋戦争終戦の喜びに溢れる街中の風景がとても瑞々しく描かれています。
マーシャ・ブラウンが絵本作家になった記念的処女作であり、彼女が亡くなる前に書いた解説が絶筆になるという締めくくりの作品でもあります。
派手さや物語性はありませんが、処女作当時の写真と
2008年の写真を見て、彼女の絵本の歴史を感じました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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