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新しい帆船,スカラブ号もできて,子どもだけで楽しい夏休みを過ごすはずが,突然の大おばさんの来訪でだいなしに.ナンシイとペギイはとらわれの身になってがまんの日々を送り,ディックとドロシアは小屋にかくれひそむことに.それでも大おばさんの目をぬすんで帆走を楽しむ子どもたちでしたが,やがて思わぬ事件が…….
今回、アマゾン海賊「ナンシー&ペギー」のところ“ベックフット”へやってきたのはDきょうだいの二人だけです。
このおはなしは『ツバメ号の伝書バト』の1年後の夏休みです。
ツバメ号のウォーカーきょうだいは、まだこちらにこれず、先に着いたDきょうだいに待望の自分たちだけのヨット“スカラブ号”が出来たので、ウォーカーきょうだいを待つ間、帆船操作の練習とジムおじさんにたのまれていた鉱石の分析をティモシーとディックでやる予定でいたのですが……。
次から次へと予定外のことが起きるので、当の本人たちは大変でしょうけれど、見ているこっちはワクワクしっぱなしです。
前回の『ツバメ号の伝書バト』にも登場していた名(?)脇役たちが、あちこちに登場するので、それを眺めるのも楽しいです。
そう、毎回のように書いていますが、ランサムの描く物語は文字でつづられているのにもかかわらず、まるで映像を見ているかのように、その世界が想像できるんです!
だからこそ、何年たっても世界中にファンがいて、舞台であるイギリスの湖水地方を訪れる人たちが後を絶たないのでしょうね。
このシリーズは上下巻で1つの物語が完結していますが、このおはなしは『ツバメ号の伝書バト』を読んでから読まないと、面白みが欠けてしまいそうです。
お勧めは小学校高学年から中学生・高校生の皆さん! (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子20歳、女の子16歳)
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