夏休み、ナンシイとペギイは、ディックとドロシアの到着を心待ちにしていました。ジムおじさん(キャプテン・フリント)とおかあさんが旅行に出かけているので、自分たちだけで思う存分、楽しい休暇を過ごすつもりです。新しい帆船、スカラブ号も注文ずみで、出来上がるのを待つばかり。
ところが、そんな子どもたちを心配した大おばさんが、頼みもしないのに突然の来訪を告げ、せっかくの計画は水の泡になってしまいます。ナンシイとペギイは屋敷にとらわれの身になって我慢の日々を送り、ディックとドロシアは森の屋にある〈犬小屋〉にかくれひそむことに。
それでも子どもたちは大おばさんの目を盗んで帆走や冒険を楽しみますが、やがて思わぬ事件が起こり……。
ランサム・サーガの11巻は、ユーモアたっぷりのドタバタ劇が、なんともいえずおかしい作品です。
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