しゃん、しゃん、しゃららん、しゃん−−。 神社のひとり娘、上埜颯月はこのところ、毎朝どこか遠くから響いてくる軽やかな鈴の音を耳にしていた。 その日、なぜかむしょうに鈴の音の正体をたしかめたくなった颯月は、本殿に入り、音の聞こえる箱に手をかけようとして棚から落としてしまう。 壊れた箱の中から出てきたのは、黄金色の古びた鈴! と、その瞬間、背後に背の高い知らない男の人が立っていて……。
けいかいなテンポのやりとりが、読んでいておもしろかったです。
何事も、一生けん命じたばたと運命を変えようとする颯月は、
応援したくなりました。
地味で暗いイメージの神社ですが、この本を読んで、この土地を見守る
良い所なんだな、と思えるようになりました。
心がなんだかすっと軽くなるお話です。 (天使のケーキちゃんさん 10代以下・その他の方 )
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