「子どものしつけに暴力はいらない」――『長くつ下のピッピ』を生んだ児童文学作家リンドグレーンは、1978年にドイツ書店協会平和賞授賞式で力強く訴えました。その提言は世論を動かし、スウェーデンでは世界ではじめて子どもへの体罰を禁止する法律を定めるきっかけにもなりました。
このたび、その歴史的スピーチが小さな本になりました。40ページにも満たない短い本ですが、そのメッセージは子どもとかかわる方々の胸にきっと響き、お父さん、お母さんにとっては子育てのヒントにもなるかもしれません。
カバーの装画は2005年にアストリッド・リンドグレーン文学賞を受賞された荒井良二さん。荒井さんが愛情をこめて、素敵なピッピを描いてくださいました! ピッピが生まれて70年でもあり、また戦後70年でもあるこの夏、子どもにとっての平和を考える手がかりになる一冊です。
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