街の中にある、1本のスダジイの木が語る夏の一日。優しいまなざしの中から、アオバズクなど都会にいきづいている野生の生き物たちの姿が見えてきます。
木のスダジイをめぐる、動物や子供の物語です。
特に、お話らしい、展開のあるストーリーではありません。
でも、読んでいて、ホっと安心する、というか、
大人の私は、読んでいて、ソーダの味のするあの遠い夏休みの日々を思い出して、甘酸っぱい気持ちになれる絵本でした。
村上さんの、この挿絵が実にいいですね。
特に、けんちゃんが、アオバズクの子供たちを見つけるシーンが、とてもいいです。
ほっこり笑ったけんちゃんの顔といったら。
読んでいる私も、一緒にアオバズクを見つけたようで、嬉しくなってしまいました。 (ルートビアさん 30代・ママ 男の子5歳)
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