ついに! 2016年3月、北海道から九州まで新幹線がつながります。
雪をかき分けてラベンダー色のラインが入ったはやぶさが北の大地を走る姿を見ると、心が高ぶる方も多いのではないでしょうか!?
では、列島縦断、新幹線の旅に出発しましょう!
この絵本の最大の特徴は、
「表紙から読み始めると北海道から九州へ」
「裏表紙から読み始めると九州から北海道へ」
と、どちらから読んでもつながるように作られていることです。
自分の住んでいる場所から近いほう、なじみがあるほうから読みはじめるのもいいかもしれません。
作者は、鉄道絵本の名手、間瀬なおかたさん。
見開きごとに「秋田・青森・山形」「関東」「九州」など、地域ごとの地図の上を新幹線が走る様子が描かれますが、登場するのは新幹線だけではありません。各地の在来線、私鉄まで、細かに描かれているのです!
千葉の久留里線、静岡の大井川鐡道、和歌山の和歌山電鐡貴志川線、四国の土讃線など、観光列車として、各地で暮らす人々の大切な足として活躍している様々な路線が、特徴をとらえた車両とともに紹介されています。
一体いくつの路線、いくつの電車が登場するのか、とても数えきれないほど!
さらに、真ん中のページの観音開きのしかけを開くと、「全国新幹線路線図絵」が。
鉄道ファンのお子さんは、このページだけでも、何時間でも見ていられるかもしれませんね。
他にも、仙台の伊達正宗像、日光東照宮、金閣寺、長崎の平和祈念像など、各地の名所もあちこちにちりばめられています。
まだ行ったことのない場所、見たことのない名所、そして乗ったことのない電車……読めば読むほど、夢が膨らみます。
(洪愛舜 編集者・ライター)
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