ちいさなシロクマ三兄弟のおうちは、いろんな靴をとりあつかう「シロクマくつや」。
靴職人のお父さんとおばあちゃんは、今日もせっせと靴をつくり、三兄弟とお母さんが、それをお店で売っています。
ある日、シロクマくつやに、ちいさなちいさな一通の手紙が届きます。
差出人は、あたらしくできる幼稚園の、園長先生。
手紙は、入園する子リスたちのために、103足のうわぐつをつくってほしいというおねがいでした。
お父さんもおばあちゃんも大忙し! さっそく仕事にとりかかります。
さて、完成したうわぐつを幼稚園に届けた三兄弟ですが、どうやら、園で足りていないのはうわぐつだけではなかったようです……。
くつやのシクロマ家族とかわいいどうぶつたちの物語、「シロクマくつや」シリーズ第二弾。
ちいさなしろくま三兄弟をはじめ、靴職人のお父さん、おばあちゃんや、前作で登場した巨人の男の子など、個性的な登場人物が大活躍!
前作では、見あげるほどの巨大なくつ作りに挑戦したシロクマ家族ですが、こんどは、まめつぶのようにちいさなくつ作りに挑戦します!
ひとつひとつのシーンに読み応えがあって、いつまでもながめていたくなる作品です。
シロクマくつやの中を描いたページひとつをとっても、セール中でにぎやかなその内装や、店にならんだへんてこな靴の数々、買い物を楽しむいろいろな動物たちのオシャレな姿など。
カラフルなあたたかみのある色づかいで、ページのすみずみにまで「かわいい」が描きこまれています。
特に、ずらりとならんだちいさなうわぐつを、おばあちゃんがピンセットで箱につめるシーンは、あまりのかわいさに思わず笑みがこぼれるほど!
他にも、楽しげな幼稚園の図面や、ボタンやお菓子の箱を使って、ちいさな遊具を作るシーンなど、キュートなみどころがいっぱいの一冊です。
さあ、今日はいよいよ入園式!
どんぐりで作った幼稚園のぼうしをかぶり、シロクマくつやのちいさなうわぐつをはいた、たくさんの子リスたち。
三兄弟の活躍で、みんなの幼稚園はどんなふうに変わったのでしょう?
(堀井拓馬 小説家)
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ある日、シロクマくつやに手紙が届きました。新しく森にできる幼稚園から、「こりすたちのために上靴を作ってください」という注文が来たのです。靴職人のお父さんとおばあちゃんは、急いで豆のように小さな上靴を103足仕上げました。3兄弟たちがその靴を届けに幼稚園へいってみると、園長先生はなぜか浮かない顔。「じつはね、この幼稚園、まだ遊具が全然たりないの」。「ぼくたちも何かお手伝いできないかなあ…そうだ!」3兄弟は巨人の坊やの助けも借りて、すてきな計画を思いつきました。大好評『シロクマくつや』の第2弾。どのページも隅々まで丁寧な描写にあふれ、親子でたっぷり楽しめる、見どころいっぱいの絵本です。
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