ある日、うどんの元に届いた一通の手紙。
「そろそろ、うどんとラーメンのどちらがおいしいのか、決めようではありませんか」
そう、それはラーメンからの果たし状だったのです!
決闘の場であるつるつる公園にて、ラーメンの到着を待つうどん。
そのとき―
ぺちん、ぺちん
うどんを襲ったのは、もちもちでおいしい、ナルトの手裏剣!?
なんの変哲もない公園で巻き起こる、はげしくもおいしい(?)必殺技の応酬。
忍術、魔法に、巨大ヒーロー……
なにが起きるかまったくわからない!
予想を裏切り続ける展開には爆笑必至。
どうしてラーメンは妙に口調がお上品なの??
どうしてラーメンだけそんなにリアルなおじさんの顔なの??
うどんの宿敵であるラーメンのキャラクターからして、ツッコミどころ満載。
影ながらおかしいのが、すさまじい必殺技がくり出されているすぐそばで、はげしい戦いなど見えていないかのように公園で遊ぶ、のどかな親子。
戦うふたりと親子との温度差がとてもシュールで、物語を一層コミカルに引き立てます。
奇想天外な宿命の対決は、いったいどうやって決着がつくのか!?
これまた予想外ながらも、これ以上ないというくらいキレイに話をまとめてくれるオチが、この物語のいちばんのみどころです。
(堀井拓馬 小説家)
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