ひと目見て心を奪われてしまった『あっちゃんあがつく たべものあいうえお』から15年。
待ちに待った「ことばあそびえほん」シリーズ第3弾が完成しました!
このサイズ、この厚み。
そして、なにより小さな手足と豊かな表情のついた可愛いキャラクターたち。
手に取るだけでも嬉しくなってしまいます。
ページをめくれば最初に登場するのはくまのパンやさん。
そう今回のテーマは「おかいもの」。
ずらりと並んだ焼きたてパン、パン、パン! 思わず、なにを選ぼうか本気で迷ってしまいます。
さらに豆腐屋さん、八百屋さん、花屋さんと続きます。
その数なんと37店舗。それぞれのお店で売っている品物が細かくみっちり描かれているその様子は、まるでお店屋さん百科事典のよう。店構えや内装だってそれぞれのお店屋さんごとに全然違います。それぞれのページを眺めているだけでも時間はどんどん過ぎていってしまうのですが、そこはさいとうしのぶさんです。遊びのしかけがそこかしこに隠れているんです。最後の展開だってワクワクしちゃいます。
憧れと懐かしさと可愛さ、発見と驚きと遊びごころがぎゅっと詰まったこの1冊は、さいとうさんの作品の集大成ともいえるかもしれません。なんて贅沢な絵本なのでしょうね。
繰り返し登場する「おかいもの」の文章にはオリジナルのメロディーもついています。
親子でじっくり長く「おかいもの」を楽しんでくださいね。
さて、今日は何屋さんをのぞきにいこうかな…。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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