<五感のえほん>シリーズ第7弾は、『いのる』
詩人で作家の森崎和江が著した、日常の中にある“祈り”を生活者の視点で描いた、暖かなおはなし。
戦後シュールレアリスムの第一人者・山下菊二との豪華共演を存分にお楽しみください!
あきおの むらの うみの かみさまは
おんなの かみさまです
なまえは「おいわずさま」と いいます
うみの まんなかの ちいさな たかい しまに
いらっしゃるのです
とおくて ここから みえません
『いのる』という行為は、とても神聖でとても身近なものです。
宗教性がうすいと呼ばれる日本でも、私たちは知らず知らずのうちに、お祈りを日常的な行為として行っています。
本作には2017年の世界遺産の登録候補にもなっている、『神宿る島』宗像(むなかた)・沖ノ島と関連遺産群にも関連する「お言わず様」という古来からのしきたりも作中に登場しています。
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