現代のように、メールも電話もなかった奈良時代。
国家の一大事を伝えるために置かれたのが、主人公の小里が生まれ育った「駅家(うまや)」。
急を知らせる使者たちは、駅鈴(はゆまのすず)を鳴らし、駅家から小里たち駅子とともに馬を走らせ、重大な知らせを伝えました。
小里は、駅家の仕事を誇りに思い、祖父のような駅長(うまやのおさ)になることを夢見る13歳。
女がなれるわけがない、と周囲からいわれる中で、京(みやこ)から来た使者・井上若見(いのうえのわかみ)と出会います。
駅家で働きたいという小里を応援してくれるただ一人の存在・若見にやがて想いをかけるようになる小里。
しかし、駅家か若見か、決断を迫られる時がきて……。
戦、京うつり、地震……時代の波にもまれながら、小里が選んだ道とは……?
近江国(滋賀県)を舞台にした奈良時代の青春ストーリー!
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