表紙にみかんがいっぱい!
みかん、みかん、みかんがぎっしり。
親戚のおじさんからみかんが届き、箱をあけてみると、みかんがいっぱいです。
男の子はよろこんで
「すごいね。みかん、いっぱいだね」とお母さんに言います。
お母さんは
「うん。おじさんちは みかんの めいさんちだからね」と答えます。
え? めいさんちって、何だろう……?
お母さんから「名産地」について説明してもらった男の子。
でも想像の中の「めいさんち」は、本当にみかんだらけ!
幼稚園の園バスはみかん号。みかんの名札の、みかん組。みんなでみかんの歌を歌います。
公園にはみかんの形の遊具がいっぱい。ブランコもすべり台もみかんの形。
お誕生会にはみかんのケーキ、水道からはみかんジュースが出てきて飲み放題!
うわぁ……。さすが、みかんのめいさんち。
縁日も、お正月も、節分も、みかんづくしです。
作者の平田昌広さんと平田景さんは夫婦絵本作家。昌広さんが文、景さんが絵をご担当されています。
言葉も、絵の線も、新鮮なみかんみたいに、みずみずしく生き生きとしています。
絵をながめているだけでも楽しい、みかんだらけの絵本。
同じ作者の『すいかのめいさんち』も、あわせて読んでみてくださいね!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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