てのりにんじゃは、小さい忍者。
その大きさは、手乗り文鳥と同じくらいなんだそうです!?
小さくてユニークな、てのりにんじゃのことがよーくわかる絵本です。
さあ、てのりにんじゃについて教えてもらいましょう。
てのりにんじゃは、足音たてず、忍び足で、とても速く走ります。
だからわたしたちはめったに気がつかないんだそうです。
でもいつやってきてもいいように、てのりにんじゃについて詳しくならなくちゃ。
「にんじゃだんご」の作り方や、それを食べさせる方法。
しばらく住み着いてもらうにはどうしたらよいか?
修行したいにんじゃのために、何を用意したらいいか?
これはもう、忍者好きな子どもたちにはたまらない絵本です!
ぼくだったら……
わたしだったら……
てのりにんじゃとこんなふうに遊ぶのに。
わたしの部屋のここをつかってもらうのに。
絵本を読みながら想像はどんどんふくらみます。
ショートストーリーやオリジナリティのある作品で才能を発揮する山田マチさんのおはなし絵本。
たたみかけるように爽快な言い回しが、絵本のリズムをぐっとひきたてます。
『おにぎりにんじゃ』の北村裕花さんが、てのりにんじゃと仲よくなろうとする男の子を親近感たっぷりに描きます。
とにかく、てのりにんじゃがかっこいい!
この本を読んだら、あなたもきっと、てのりにんじゃの虜になります。
いつか会えるその日を信じて、てのりにんじゃを研究してみてくださいね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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