「きょうのポコポコは……ミルクをはいたつするよ!」
白くてふわふわで謎のちいさな生きもの、ポコポコ。
かわいいポコポコが、配達員さんがかぶるような青いキャップをかぶって、おおきなミルクを引き車にのせて、ひっぱります。
「いってきまーす」
まず、朝の便。さいしょの配達先は、りすさんのおうち。
おおきなビンのミルクをどうするかというと……?
なんと、りすさんのおうちは大家族だったんです!
あっちでチュッチュ、こっちでチュッチュ。
ミルクをのむあかちゃんのこりすたちがいっぱい!
そして、昼の便。うさぎさんの畑へ配達です。
畑ではいちごをたくさんつんで、おおきな器でいちごミルク。
うわあ、たべてみたい〜!
さてさて、夜の便はうってかわって、こわそうな雰囲気。
森の奥で、おおなべがゆだって、グツグツグツ。
さあ、ミルクがおおなべに流し込まれ、どうなったかというと……!?
「ポコポコおやつえほん」シリーズ、第4弾。
『ちいさなちいさなすてきなおうち』をはじめ、断面図がゆかいなポコポコ絵本シリーズで人気のさかいさちえさん。
どちらのシリーズにも共通して、おなじみのポコポコ、ありさんたちが登場します。
夜、きれいにかざりつけされた飲み物がつぎつぎ運ばれ、森のなかでひろがる場面は、さかいさちえさんらしい、夢のような一枚です。
あかりとゆげがほのかにゆれる、とっておきの場面をどうぞおたのしみに!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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