3年経ってもおいしい非常食「パンの缶詰」を作ったのは、栃木県にある町のパン屋さん。きっかけは阪神大震災の被災者からの声ですが、どうやってこの缶詰を開発し、多くの人に届けられるようになったのでしょうか…? (小5〜総ルビ)
栃木県那須塩原市にある「パン・アキモト」。
神戸の震災がきっかけで生まれたパンの缶詰は、長期保存ができ、おいしく食べられ、社会貢献できる事業だ。
秋元さんは、防災・災害に役立つ製品のみならず、宇宙食、世界の飢餓地域へパンを送る、ベトナム人の研修生を受け入れ修行してもらって帰国後にしっかり事業ができるようにする…などなど、多くの社会貢献をなさっています。
この話は、大変にわかりやすく、面白く読めるように、文章や挿絵に工夫がありますから、子どもたちが読んでも十分に良さが伝わると思いますが、むしろ、大人にこそ、読んで頂きたい。
ブラック企業や、貧困問題、食糧危機、環境破壊などの社会問題にたいする1つの回答例だと思います。
食べ物を大切にしようという食育が盛んになっている一方、商売のために大量に食べ物を捨てているのが食品業界という皮肉。
本当に食べ物を活かすのは、この本のような人の、地道な取り組みだと思います。
こういう物語が、本当の食育だと自信をもっておススメいたします。 (渡”邉恵’里’さん 30代・その他の方 )
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