その村では赤ちゃんはみな、ドラゴンの卵をにぎって生まれてきます。その卵がかえって、生まれた子の一生の『あいぼう』になるのです。生まれてすぐ、ドラゴンはその子にしか姿を見せなくなり、他のだれも口や手を出さなくなります。アオバという男の子と、あいぼうのドラゴン、アオの成長の物語。
編集者コメント 大人になるための秘密が、かけがえのないことを教えてくれる絵童話。
表紙のドラゴンの絵にひかれて、読んでみました。その村では、必ず、だれもが、自分のあいぼうとなるドラゴンがいるという設定からして新鮮。丁寧なドラゴンの描写は、はだざわりや、ぬくもりまで伝わってくるよう。ドラゴンがいるっていいな、と思ってしまいます。主人公とドラゴンの成長に思いをはせながら、楽しく読み終わりました。そして、絵もとても素敵でした。 (あんじゅじゅさん 50代・その他の方 )
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