樹木、花、鳥、精霊、子ども……この10年、描いた作品に、見ることの楽しさ、生命のふしぎを伝える掌編をそえた、心が歓ぶ一冊。
いせひでこさんの、自然と対話する詩画集、という印象です。
俳句誌『岳』の表紙絵を再編集した作品となっています。
描かれるのは、木々と、画家の前に立ち現れる幻影。
淡い色調から立ち上る、いせひでこさんワールドを、
まるで森林浴のように体感できると思います。
どれもスケッチなのでしょうが、いせひでこさんのフィルターを通すと、
五感に訴えるものを感じます。
リアルなエピソードも添えられていますが、
まるでBGMのように絵に溶け込みます。
大人向けの作品です。 (レイラさん 50代・ママ )
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