内容紹介
3学期に入って、クラスメイトの中にも中学受験でお休みする人も出てきた。公立中学校進学組の萌は、卒業までに少しでもたくさん図書館に来たいと思っている。
そんなある日、萌はわすれた本を取りに教室に戻るとちゅう、となりの2組の教室の中に人影があるのに気づく。その子はボブカットで、赤いコートを着ていた。
親友の奈津にそのことを話すと、奈津は「もしかしたら、その女の子って、バレンタインの花子さん、じゃないかな。」と言う。
それは朝日小学校に伝わる〈学校の怪談〉で、毎年バレンタインの時期になるとあらわれる、女の子の魂だという−−。
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