オランダの港町アムステルダムに1匹のネズミがやってきた。名前はピープ。ロイドホテルにすみついたピープ一家はときをこえて生きるネズミになった……。さあ、100年前から物語を始めよう。ロイドホテルの歴史は、私たち人間の生の縮図のようである。その「まなざし」は、未来につながる。「未来への記憶」シリーズ第2弾。
ハツカネズミのピープとその家族が見たものは、とても奇異な役割を持たされたロイドホテルの歴史そのものでした。
物語がネズミのロマンに徹していて、ピンと来なかったのですが、ロイドホテルの解説を読んでから、もう一度本文に戻ってみると、幾重にも象徴的に描かれたものがありました。
でも、歴史遺産としてロイドホテルを語るには抽象的にすぎるかも知れません。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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