しまうま坊やザザのうちに赤ちゃんが生まれます。それからはママもパパも赤ちゃんのお世話に忙しくて、ザザはなかなか一緒に遊んでもらえません。赤ちゃんを見に来た親戚の人たちも、みんな赤ちゃんのことばかりを話します。さみしい思いをするザザ…。そんな時、ママから「あなたが赤ちゃんをだっこしてあげればいいのに」と言われ、ザザは初めて赤ちゃんをだっこします。
小さな弟を初めてだっこして、親しみを感じ始めるザザ――それ以降は笑顔が絶えません。弟はとても小さく、泣く場面、おむつをかえる場面、食べる場面など、それぞれの場面で見せるしぐさが、「赤ちゃん」の可愛らしさを十分に伝えます。また、英国の一般的な家庭の産後の生活もほほえましく描かれています。表紙裏には、この作品に登場する物(ガラガラ、帽子、積み木、三輪車、信号など…)がカラフルに勢ぞろい。どのページにあるかな…と探し物ゲームも楽しめますね。 作者はメイシーちゃんシリーズでお馴染み、英国の絵本作家ルーシー・カズンズ。原色中心のはっきりとした色使いのイラストはこの作品でも十分に威力を発揮。子供たちの目をひきつけます。 ――(ブラウンあすか ;絵本ナビ オフィシャルライター)
まだママにだっこしてもらいたいザザ。でも赤ちゃんが生まれてザザはお兄ちゃんになった。はぎれのいい訳とキュートな絵の絵本。
赤ちゃんが生まれて、ザザはお兄ちゃんになります。ママもパパも赤ちゃんのお世話に忙しくて、以前のようにザザと遊んでくれません。親戚の人も、みな赤ちゃんのことばかり話します…。家族が増えて、ちょっぴり寂しい思いを体験するザザの子供心が、色鮮やかなイラストと共に明るく描かれています。
実はこの作品、娘が生まれる前に偶然本屋さんで出会うことができた一冊。(ラッキーでした…)。息子にはこの絵本と子犬を与え、妹が誕生したという嫉妬の嵐を乗り切ってもらいました。
主人公がシマウマ一家というのも楽しい設定です。街中の信号のマークもシマウマ! 生まれたばかりの赤ちゃんがとっても小さくて可愛いです。息子もこの赤ちゃんが大好きで、おむつを変える場面、食べる場面、遊ぶ場面、それぞれのページに登場する小さな赤ちゃんのしぐさに笑いをもらしています。これも実生活で妹の存在があったからこそ、きっとリアルに感じられるのでしょうね。二人の子供の母親になったわたしにとっても、思い出の一冊となっています。
作者はメイシーちゃんシリーズでお馴染みのルーシー・カズンズです。 (ムースさん 30代・ママ 男の子8歳、女の子3歳)
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