正月も近いある日、おばばが熱で寝こんでしまい、おじじは炭を売りに町へ出かけた。炭はちっとも売れなかったが、おじじは一人の坊さまによびとめられ、炭をすべて火にくべた。ところが、坊さまはお金がないという。かわりに、その場で彫った木のにわとりをくれて……。
1場面目のおじじの顔が、絵描き歌のような顔で、印象的でした。
口元が何とも言いえない“幸せをよびそう”な口だなぁと、思いました。
絵を担当されている伊野孝行さんは、五山賞もとっている方で、はっきりとした線で、一場面一場面とても見やすかったです。
お坊さんの顔から飛び出している眉毛とかも、しっかり設定して描かれているなぁって、笑っちゃいました。(こういう人いますよね。うちの主人の義父もそうでした)
川でおぼれそうになるところはおいといて、最後に「主人公が幸せになる」読んでいて(聞いていて)安心感のあるストーリーです。
12場面で、ストーリー性のある作品なので、小学校の4年生以上にいかがでしょうか。 (てんぐざるさん 50代・ママ 女の子24歳、女の子19歳)
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