いつもオンドリの声で起きていたラーマ―。かあさんのつくる朝ごはん、弟や友だちと野原であそんだ。戦争が始まると食べ物がなくなり、鳥は歌うのをやめた。家族は決心する。爆弾の落ちてこないどこかへ、何もかもすてて……。ラーマ―たちの未来は? 無表情なはずの石で描かれた絵が、豊かに語りかけてくる絵本です。
石で作ろうと思えば作れそうな作品。
でも、いざ作ろうと思えば、こんなふうに
作るのは難しそうです。
小学校低学年や幼児には少し難しい内容かもしれませんが、
難破した人や空からの爆弾で倒れた人など、リアルに、
でも石なので写実的でなく抽象的に見つめることができ、
寝るまえでもそこまで子どもを怖がらせることもなく
読むことができました。
日本にいるとあまり身近な問題として
受け止めにくい難民のことも
こういう絵本だと読みやすいです。 (まことあつさん 30代・ママ 男の子8歳、男の子5歳)
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