野球から世界が見えてくる、少女の成長物語です。
10歳にしてインテリの剛腕K.C.ゴードンは、独自の魔球を編み出し、草野球では無敵のピッチャーとして活躍していました。
ある日、その実力がリトルリーグのコーチの目にとまり、すすめられるがままにトライアウトを受けてみたところ、みごと合格!
ゴードンはメジャーリーグへと続く新たな世界に心躍らせるのですが、その扉は密告によって、鼻先で閉ざされてしまいます。
ゴードンのフルネームは、キャスリン・キュリー・ゴードン。
女の子だったからです。
でも、ゴードンは泣き寝入りしませんでした。
リトルリーグの規定、第3条G項「女子は対象外とする」は不当であること、女子にも野球はできるということを証明すべく、調査を開始。
図書館に走り、女子野球について調べるうちに、思いもかけない真実が……!
1957年、スプートニクが宇宙へ飛び立ち、公民権運動が盛り上がりつつあるこの時代の空気が、いきいきと伝わってくる物語です。
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