現代の子どもたちがなかなか聞くことのできない戦争のお話を体験者に取材した絵本。戦争が激化する中、北海道で農家を営む光則少年の家に犬や猫の供出が命令された。連れて行かれれば命はない。家族同様の動物たちを守るため、父親は命令をこばむ決意をする。
「悪いことは悪い」と戦時中にはっきり言えた人はどれだけいたのでしょう。
それよりも、プロパガンダに踊らされないで事実を見極めた人はどれだけいたのでしょう。
そんな人が多ければ、あんな戦争はしないで済んだのかも知れません。
ここに書かれているのは、「無意味な動物たちの供出」に疑問を投げかけ、動物たちの命を守った男の物語です。
この人の正義は尊いと思います。
戦争秘話としては、あまり陽の目を浴びることはないかも知れませんが、無視してはいけない事実として受けとりました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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