「たいへんだ! ちきゅうが われたんだ! みんなにげよう!」 わにの言葉に、みんなおおあわてで逃げ出した。 ふりかえると、ちへいせんまで、みわたすかぎりの いのちが はしってついてくる。 谷をぬけて、川をわたって、森をこえて… さあ、生きものたちの、そして、地球の行く末は…? インドのジャータカをモチーフにしたお話が、田島征三のエネルギー溢れる絵によって、勢いよく動き出します。
インドの昔話をベースに動物たちの騒がしくも楽しい様子を描いてくれています。
いちばん最初のページで、主人公のワニ自身の体が、ボン!と爆発した状態の絵が大胆で、これから面白ことが始まる感じがすごく出ていてよかったです。
それから、キリンやライオンのデフォルメがすごかったです。
田島さんが描くと動物たちって、こんな風になるんだぁ、って、種類別にまじまじ観察してしまいました。
逃げてる時のシマウマの足にも注目してください。面白いです。
(てんぐざるさん 50代・ママ 女の子24歳、女の子19歳)
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