『とりかえっこ とりかえっこ』『とらんぽりん ぽーん』につづく、かわいい食べ物絵本『でんぐり ごろりん』。
言葉のリズムの楽しさと、質感も伝わってきそうなおいしそうな食べ物で、繰り返しめくりたくなる、ふくだじゅんこさんの絵本です。
表紙に描かれているのは、おすもうさんのようなしぐさのおにぎり。
「でんぐりがえし よーい どん!」
おもちや、ぶどうと一緒にさあスタート。
まずはさんかくおにぎりくんが、でんぐり、ごろりん、でんぐりこ。
あれれ、まあるくなっちゃった。
つぶつぶのぶどうちゃんも、でんぐり、ごろりん、でんぐりこ。
あれれ、ばらばらになっちゃった。
焼きたておもちはどうなるかな?
でんぐりしたら、で〜ん〜ぐ〜り〜こ〜〜。
さて、茶色いとげとげの何ものかが最初のページに描かれていましたが、いったい何だかわからなかったのです。
これは……でんぐりごろりんしたらどうなるか!?
絵本をぜひお楽しみに!
でんぐり返しで形が変わるおもしろさ。
びっくりしたり、汗をかいたり、慌てたり……ユーモラスに描かれる、食べ物たちの表情の愛らしさ。
言葉遊びがごちゃごちゃになって冴え渡る、最後の数ページをお見逃しなく。
読んだらきっと、でんぐりごろりん、したくなっちゃいますね。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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