人間の保育園に「あたらしい子」として入ってきたゾウのフンパーディンク。
なんで保育園に来たんだろう? 大きいジャングルのほうがぴったりなのに。
子どもたちは不思議がります。
フンパーディンクはずんずん部屋に入ってきて嬉しそう。
みんなはフンパーディンクと遊ぼうとします。
着せかえごっこや、かくれんぼ、美容師さんごっこ。
そして、大好きなすべりだい!
でも大きなからだのフンパーディンクでは全然うまくいきません(あたまには毛もないしね……)。
フンパーディンクも子どもたちもしょんぼり。
そのとき、「フンパーディンクのすきなことを、みんなとしない?」と提案した子がいました。
さあ、歩き出したフンパーディンク……どこへ向かうのでしょうか?
素朴な線とやさしい色彩で描かれる保育園や遊び場。
小山のような体のゾウと、小さな子どもたち。
一緒に遊べることがうらやましくなっちゃう。
青山南さんの軽快な訳で、ゾウのフンパーディンクと友だちになって思い切り遊ぶ、楽しい世界に飛び込んでみてください!
子どもたちがあれこれ工夫しながら笑顔で遊ぶ姿に、あたたかい爽快感が残る絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
続きを読む