いつも機嫌が悪くて、プーーッとしてるからテツコ・プー。 なんだか可愛らしい響きです。 この絵本の主人公です。
でも、今朝はまた特別に不機嫌、プーッとした気持ちでいっぱい。 だから朝ごはんの時に、弟をつねったら、お母さんに怒られて。 ますますプーッとして、あやまらないのがテツコ・プー。
「いつまでもプーッとしていると、 ふうせんみたいにふくらんで、 どっかにとんでっちゃいますよ」
まさか。 そう思っていると、テツコ・プーのからだは本当にふくらんできて、ぷわりと浮いた! そして、そのまま窓から飛び出して、ふわふわと空高く飛んでいってしまったのです。 どうなる、テツコ・プー!?
こんな風に赤い水玉のパジャマを着て、大好きなぬいぐるみを抱えて、ふわふわな髪の毛のテツコ・プーちゃんは、とってもチャーミング。たとえ、ほっぺたをふくらませて、眉をキリリとあげて、口元をぎゅっとへの字に結んでいたとしてもね。とっても可愛い。
だけどね、困っちゃうのはテツコ・プー。いつも怒ってるのはちょっと疲れるし、だからと言って笑うタイミングは逃しちゃうし、そもそもなんで不機嫌なのかもわからない。そんな時はね、ちょっと深呼吸して力を抜いて。口もとをちょっとだけ上げてみれば……ほーら、誰かが抱きとめてくれるよ。
作者の児島なおみさんから、そんな優しく包み込むような視線を感じるこの作品。「プーッとしている気持ちの下に、どんな心が隠れているのかな。」実際にてっちゃんという女の子からインスピレーションをもらって生まれたのだそう。テツコ・プーな子も、そうでない子も、親子で一緒に笑いながら楽しめたらいいですよね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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いつも、きげんがわるいので テツコ・プーってよばれている女の子。 朝はとくべつにきげんがわるくて 弟にやつあたりして、おかあさんに怒られ、 ますますプーっとしていたら、 おやおやなんと からだがふくらんで、 風船みたいに空に 飛んでいってしまいました。 テツコプーは、お家に帰れるのでしょうか?
いつも、きげんがわるいので テツコ・プーってよばれている女の子。 朝はとくべつにきげんがわるくて 弟にやつあたりして、おかあさんに怒られ、 ますますプーっとしていたら、 おやおやなんと からだがふくらんで、 風船みたいに空に 飛んでいってしまいました。 テツコプーは、お家に帰れるのでしょうか?
お話し、面白かったです。
ほんとうにふうせんになってしまったけど
風も、カラスも、木もわりと親切で、会話が楽しかったです。
それと、さすがお母さん。
ちゃんと降りる方法も教えて、受け止めてくれました。
いい子になって良かったわね。 (capellaさん 70代以上・じいじ・ばあば )
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