お正月の買い出しを頼まれた、しゅうくんとしーちゃん。
「どうして、お正月におせち料理を食べるの?」
和食に詳しい尚之先生が教えてくれました。
「和食」は日本人が古くから受け継いできた料理で、季節の行事と深く結びついているということ。
「おせち」はもともとお正月だけでなく、「節句」など一年をくぎる大切な日につくる料理だということ。
その季節の旬の食べものを神様にそなえ、みんなで食べて健康や幸運を祈ったということ。
それから、黒豆には「まめ(元気)にはたらけるように」というように、
ひとつひとつ材料にも願いが込められていることも、教えてもらいました。
冬ならではの食べものとしては、大根やにんじんなどの「根菜」、
小松菜やほうれん草など葉を食べる野菜、魚では鮭やぶりなどがあります。
寒さを乗り超えるため、じっとエネルギーをためて栄養いっぱいになる、
その生き延びようとする力が、おいしさの秘密となっているんだそうです。
尚之先生から話を聞いた、しゅうくんたちは、さっそく冬の食材で料理の挑戦です。
一体、どんな料理ができ上るのでしょうか……?
絵本を読んで、確認してみてくださいね。
作者は、NHK「きょうの料理」などにも出演している江戸懐石近(きん)茶(さ)流(りゅう)嗣(し)家(か)の柳原尚之さん。
どの料理も絵と詳しい解説で、わかりやすく手順ごとに進んでいき、注意すべきポイントも伝えているので、子ども自身が挑戦できるようになっています。
また、和食の基本として表見返しでは、計り方、出しの作り方、包丁の持ち方、切り方を、
裏見返しでは、ごはんの炊き方、和食の作法も紹介しています。
子どもが和食をぐんと身近に感じられるようになる一冊です。
(絵本ナビ編集部)
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