大男の国に生まれた小さなリックと、小人の国に生まれた大きなリック。やっかいもので ひとりぼっちのふたりが、ある日出会って……。BIB世界絵本原画展グランプリ作家が描く、ちょっぴり切なくて、とっても幸せな物語。
1ページ1ページがポスターのような雰囲気の絵本です。
おおおとこの国に生まれた小さなこども、こびとの国に生まれた大きなこども。
それぞれ同じような経過を辿り、最終的には生まれた国に受け入れられるお話ではありますが、
数ページの中に、こどもに出てくるヒゲで成長がわかったり、両親の老い具合で時間の経過を痛感したり、
また、ファンタジーのようでもありますが、今の世相に通じるようなところもあったり、受容することを考えたりと、いろんな面を感じることのできる本です。
こどもの今の年齢で、どう感じているのかはよくわかりませんが、異性のことがそろそろ気になる年頃のためか、
途中で彼女にであい、「人種(?)」は異なりながらも、
寄り添って歩んでいく、という場面の連なりが好きなようです。
とても気になるようです。 (モトバイさん 30代・ママ 男の子6歳、女の子4歳)
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