ある日、カッパの親方が見つけた一枚のサルマタ(=パンツ)。そのサルマタを履くことによって親方は大王になると宣言し、周りのカッパたちもそれに従った。それからカッパ大王の贅沢三昧がはじまり、3年の月日が流れました……。
住井すゑさんは、かっぱのサルマタのお話で 人間はどんな生き方をするのが 賢明かヒントをくれているのだと思いました
かっぱは、あこがれの人間のこどものサルマタ(パンツのこと)を拝借して?(ぬすんで?)
かっぱ大王になるのですが・・・みんなを家来にして、貢ぎ物を届けさせるのです
大王は偉いものなので・・・文句も言えず 毎日 沼のコイや フナを届けるのです
この大王と家来の関係(上下関係が生まれるのですが・・・)
美味しいものを食べすぎて 大風のようなおならするところは なんともおかしい
本来ならば かっぱはキュウリが体にいいのですね
過ぎたるは及ばざるが如し(諺にもあるように 体にあった身分相応がいいのですね)
大王より 自由になりたいとは かっぱの大王の身勝手さでね・・・
やっと気がついたのでしょうね!
まるはだかのかっぱは、 平がっぱにもどり 幸せでした
こんどは 人間、 かっぱを見習うばんかも しれませんよ
こう結ばれているのです。
このお話は 今の人間の社会に対して、上下関係があると、争いがおこり 不幸せだとの 警鐘だとも思えました
佐野洋子さんの絵 好きです。(味があって楽しい) かっぱがきゅうりを美味しそうに食べているシーン 赤い甲羅の後ろ姿が いいですね!
大人の絵本かもしれませんが・・・ 高学年の子供にも分かる話だと思います 読んであげたいです。 (にぎりすしさん 50代・その他の方 )
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