ともだちをさがすビーバーくんの心あたたまる物語 「ひとりぼっちで さみしくて、ともだちが ほしいひと、いませんか?」ビーバーくんの やさしい こえが ひびきます。
ビーバーくんは、ひとりぼっち。大きな池のほとりにすんでいます。兄さんも弟もいません。姉さんも妹もいません。そのうえ、友だちさえいませんでしたから、かなしくて、とうとうなきだしてしまいました。すると、とつぜんビーバーくんの耳に、へんな声がきこえてきました。池のむこうぎしでも、だれかないているのです。ビーバーくんは、すぐにボートにのりこんで、友だちさがしにでかけました。
ビーバーくんの毛並みがふさふさで思わず触ってみたくなります。中表紙の睡蓮の花が可憐で清楚です。独りぼっちで寂しいビーバーくんは、こだまの先のお友達探しに出かけますが、「友達ほしい人、探してるんだけど。あなたですか、泣いていたのは?」「友達はほしいな。でも、俺じゃないよ、泣いていたのは。」の繰り返しの度に段々とお友達が増えていくのが読んでいても嬉しくなりました。声かけた相手が全部お友達になってくれてほっこり温かい気持ちになれます。かも、かわうそ、かめ、ビーバーの物知りじいさんと素敵なお友達が出来てよかったと思いました。今年はまだ上高地に行っておりません。急に明神池に行きたくなりました。とても素敵な絵に惹かれて思いをめぐらせています。 (押し寿司さん 60代・じいじ・ばあば )
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